コロナ禍が続く今の時代、資金繰りのピンチはけっして他人事でない！

近頃、サブスクリプション（定期・定額課金）型のビジネスが急速に増えていますが、あらゆる業種・業態にこのモデルが馴染むわけではありません。ビジネスの性質上、どうしても特定のシーズンに受注が集中したり、世の中の情勢にニーズが左右されたりする業界や職種が存在するものです。

季節によって受注の増減が顕著なケースについては、閑散期に備えて余剰金を積み増しておくのが定石とはいえ、コロナ禍に見舞われて以来、不測の事態の連続でなかなか容易いことではありません。言い換えれば、不意を突いて急激に資金繰りが苦しくなるというケースは、けっして他人事ではなくなっているわけです。

実は、そんなピンチに即効性のある資金調達手段として脚光を浴びているのがファクタリングです。
では、この金融サービスが特に役立つのはどのようなケースなのでしょうか？

 

支払い期日前の「売掛債権＝請求書」を買い取ってくれるのがファクタリング

法人や個人事業主（自営業者）が商品やサービスを販売すると、請求書を発行してその代金を請求するケースが主流となっています。そして、取引先（売掛先）における経理上のスケジュールに沿って、所定の期日に支払いが行われるのが一般的です。

実際に入金されるまでの間は、「売掛債権（販売した商品・サービスの代金を受け取る権利）」となっています。ファクタリングとは、この「売掛債権」を支払い期日前に買い取ってもらえるサービスです。

ファクタリングを利用すれば、現金化までの日数を大幅に短縮できます。つまり、資金繰りの改善に役立つわけです。年間を通じてコンスタントな需要が見込まれるビジネスはともかく、繁忙期と閑散期の売上に格差が生じてしまう業種などにとっては、まさに“救いの手”となる資金調達の手段といえます。

 

特定時期に受注が集中し、代金支払いまでの期日が長い業種の典型とは？

繁忙期と閑散期の差が大きくなりがちな業種といえば、まず思い浮かぶのが建設業ではないでしょうか？　公共事業関連は年度末に集中しがちですし、大型案件はそう頻繁に受注するものではないうえ、長いスパンでの取り組みとなります。

加えて、天候などの影響で工期が遅れることも多々ありますし、コロナ禍では作業の中断を余儀なくされるケースが続出しました。しかも、人件費や資材費、工事外注費などの負担が重いにもかかわらず、工事代金の入金は竣工後となります。

また、建設業では「元請け（ゼネコン）→下請け→孫請け」といったピラミッド構造で麹が進められているのが実情で、その点も売掛金の現金化までのタイムスパンを長期化していると言えます。下層に位置する事業者はおのずとその規模が中小零細となり、資金繰り面に大なり小なりの不安を抱えているケースが少なくなさそうです。

しかしながら、ファクタリングにおける審査で重視されるのは、取引先（売掛先）の信用力なので、大手ゼネコンから受注した案件の「売掛債権」なら買い取ってもらえる可能性が非常に高いといえるでしょう。

 

建設業に限らず、下請け・孫請けの事業者は資金繰りに苦労しがち

中小零細企業が大手から下請け・孫請けで仕事を受注するというパターンは、建設業だけに限った話ではありません。運送業も似たような構図になっているうえ、足元ではコロナ禍で宅配需要が拡大している一方で、ウクライナ侵攻に伴うロシアへの経済制裁がガソリン価格の高騰に拍車をかけており、繁忙でありながらもコスト負担の急増に苦しんでいる様子です。

また、定期的な保守・点検の費用や保険料に加えて、故障や事故などによる臨時出費も発生しがち。こうして見渡すとキャッシュフロー面に不安を感じる運送事業者は少なくないと思われますが、最短では当日中にも資金調達が可能なファクタリングなら急場を凌げそうです。

内外の大手完成品メーカーなどからの下請け・孫請けで部品・部材を供給している中小零細規模の製造業も、やはり同じ立場にあるでしょう。2022年の前半には半導体をはじめとする電子部品の不足が深刻化するとともに、急激な円安の進行で輸入物価が急騰し、原材料・部材需給のひっ迫やコスト高といった逆風にも翻弄されました。

そうなると資金繰りにも悪影響が及びがちで、審査に時間を要する融資で急場を凌ぐのは難しいものです。その点、ファクタリングなら「売掛債権」で即座に資金調達を図ることが可能です。

 

人件費が占めるウエートが高く、入金までのスパンが長い業種も要注目！

情報システムの構築を手掛けるシステムインテグレータも、受注してから納品に至るまでには相応の歳月を要し、さらに請求書発行から送金までの期間も含めるとキャッシュを手にするまでの道のりがかなり長いと言えます。そのうえ、アプリケーションの受託開発はもちろん、納入後の保守サポートにしても、コストの中で大きなとウエートを占めるのが人件費です。

手元になかなか代金が入ってこないにもかかわらず、エンジニアに支払う人件費は毎月発生するわけで、特に規模の小さな会社は資金繰りに頭を悩ませがちではないでしょうか？　そのようなケースにおいても、ファクタリングを上手く活用して現金化までのスパンを短縮するのが一案かと思われます。

 

ビジネスの特性上、どうしても在庫を抱えてしまう業種もファクタリングと相性がいい

在庫が多くなるとその維持費用がかさみ、収益性やキャッシュフローにも悪影響が及びがちです。しかし、アパレルのようにそれなりの在庫を抱えておかなければ顧客のニーズの応えらづらい業種が存在するのも確かでしょう。

つねに在庫を抱えているうえ、季節を先取りして仕入れを進めていくのがアパレル業界の宿命です。言い換えれば、仕入れてから顧客に買ってもらう（現金化する）までのサイクルが意外と長いのです。

しかも、売れ残った在庫はセール品として処分することになります。冷夏や暖冬など、異常気象によって見込み通りの売上を達成できないケースも考えられますし、当初に立てていた資金計画通りにはなかなか事が運びにくいビジネスだといえそうです。

 

まとめ：資金繰りはビジネスの生命線！　ファクタリングで“黒字倒産”の回避を!!

繁忙期と閑散期の差が激しい、受注から代金受け取りまでのスパンが長い、人件費の占めるウエートが高い、それなりの在庫を抱えざるをえないなど、資金繰りの悪化につながりやすい要因や、それらが該当する業種などについて見てきました。とはいえ、他の分野でも資金繰りに苦しむケースはけっして少なくないはずです。

赤字決算に陥ってもすぐさま倒産に追い込まれるとは限りませんが、“黒字倒産”という言葉が存在するように、資金繰りに窮するとあっさりゲームオーバーとなってしまうことがあります。特に日々の収支を管理する短期の資金繰りは非常に重要ですから、即日現金化も可能なファクタリングも視野に入れて臨機応変に対応したいところでしょう。

 

 

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