より好条件のファクタリング業者と取引がしたいときは、業者の乗り換えも可能です。ただしファクタリング業者の乗り換えは、かえってデメリットになることもあります。
この記事では、ファクタリング業者を乗り換えるメリット・デメリット、乗り換えを検討するときのポイントや注意点を解説します。
ファクタリング業者の乗り換えとは
ファクタリング業者の乗り換えとは、これまで利用してきたファクタリング業者から、他のファクタリング業者に変更することを指します。
ファクタリングは多くの業者が存在するため、手数料や審査スピード、利用可能額などさまざまな条件で、自身の現状に最も合ったファクタリング会社を選びたいと考えるのは当然のことです。
基本的にファクタリングの乗り換えは法的に禁止されておらず、利用期間中であっても自由に他社と契約することができます。
ファクタリング業者を乗り換えるメリット
ファクタリング業者を乗り換えることで、より安い手数料、条件で売掛債権を現金化できるようになるかもしれません。ここでは、ファクタリングを乗り換えるメリットを4つ紹介します。
より安い手数料で利用することで現金の目減りを抑えられる
ファクタリング利用中であっても、より手数料が安いファクタリング業者と契約ができれば、有利に資金調達ができるようになるでしょう。ファクタリングは、買取時にファクタリング業者の手数料が差し引かれた残額が買い取り代金として利用者に支払われる仕組みです。
そのためファクタリングを続けて利用すると、徐々に受け取る現金が目減りしてしまいます。徐々に受け取る代金が目減りするということは、事業のキャッシュフローが悪化させてしまうことにつながります。
ファクタリングを利用している期間中も、より安い手数料で利用できるファクタリング業者に乗り換えることで、現金の目減りを抑えられるでしょう。
より良い条件で取引ができる
審査の早さ、申し込みの手軽さなど、ファクタリング業者を選ぶ理由は手数料だけとは限りません。
例えば審査が今よりも審査が早いファクタリング業者を選ぶことで、よりスピーディに売掛債権が現金化できます。
事業で忙しく外出する時間がない事業主は、Web完結で申し込めるファクタリング業者のほうがメリットを感じることもあるでしょう。
このように、より自身の目的に合ったファクタリング業者に乗り換えることで、次第に条件が良い取引ができるようになります。
審査がスムーズに進みやすい
ファクタリングをすでに利用している実績があると、乗り換え先のファクタリング業者の審査に通りやすくなる可能性があります。
特にファクタリング業者と利用者の間でファクタリング契約を締結する2社間ファクタリングは、取引先から利用者に売掛金が入金されても、利用者が使いこんでしまう可能性があり、ファクタリング業者にとってもリスクが高い取引です。
しかし、すでに他社でファクタリングを利用している実績があれば、乗り換え先のファクタリング業者も安心できる利用者として判断され、審査をスムーズに進めてくれるかもしれません。
利用限度額を大きくできる
ファクタリングによる売掛債権の買い取り代金は、ファクタリング業者が定める掛目によって変動します。
例えば掛目70%なら、利用者が得られる現金は、売掛債権×70%からファクタリング業者の手数料を引いた金額となります。
したがって、より高い掛目のファクタリング業者に乗り換えることで、利用限度額を大きくすることが可能です。
ただし掛目は売掛債権の信頼性や取引形態(2社間か3社間か)などの要素でも変動します。
ファクタリングを乗り換えるデメリット
ファクタリングを乗り換えると、乗り換え先のファクタリング業者と再び信頼構築が必要になる、再度書類の取り付けをしなければならないといったデメリットもあります。ファクタリングを利用する前に、デメリットも確認しておきましょう。
新たな信頼関係の構築が必要である
ファクタリングの利用実績があれば、乗り換え先のファクタリング業者の審査にも通りやすくなる傾向があると先に述べました。しかし最も審査にスムーズに通りやすいのは、すでに取引があるファクタリング業者です。
ファクタリングの審査では、利用者の取引先の信用力、売掛先と実際に取引が行われているかなど、さまざまな角度から審査が行われます。しかし一度取引があり、売掛金入金後、ファクタリング業者に返済まで問題なく済ませていれば、次回以降の審査がスムーズに進む可能性が高いでしょう。
なぜなら一度ファクタリングをしていれば、売掛先の信用力や、売掛先と利用者の取引状況、利用者がファクタリング業者にとって信用できる取引先かといった審査を、改めてファクタリング業者が行う必要性が少なくなるからです。
ファクタリング業者を乗り換えると、新たに信頼関係を構築しなければならず、すでに取引をしたことがあるファクタリング業者に申し込んだときほど、審査がスムーズにいかないかもしれません。
公的書類を再度取り付けなければならない
ファクタリング業者によっては、申込時に商業登記簿謄本や印鑑証明書といった公的書類が必要になることがあります。いずれも法務局の窓口だけでなく郵送、オンラインなどさまざまな方法で取り付けられますが、手数料もかかります。
すでに取引があるファクタリング業者であれば、改めて公的書類を提出する必要がないため、取り付ける労力や手数料を削減できます。
ファクタリング業者の乗り換えで比較するべき4つのポイント
闇雲にファクタリングの乗り換えても、労力の割にメリットがほとんど得られないでしょう。ファクタリング業者を乗り換えるときに、比較するべき4つのポイントを解説します。
手数料を比較する
ファクタリングは売掛債権に掛目を乗じて、各ファクタリング業者の手数料を引いた金額が利用者の口座に振り込まれます。そのため手数料が安いほうがファクタリングは有利です。
一般的に2社間ファクタリングの手数料の相場は8~18%、3社間ファクタリングは2~9%なので、ファクタリング業者を乗り換える際は、なるべく手数料の安い業者を選びましょう。
債権買取額の上限や下限を確認する
ファクタリング業者のなかには、債権買取額の上限や下限を設けている場合があります。債権買取額の上限が低いと、金額が大きい売掛債権を買い取ってもらえません。逆に債権買取額の下限が高いと、売りたくない債権も併せて売却せざるを得ないこともあります。
ファクタリング業者を選ぶときは、自身が調達したい金額でも利用できるか確認しておきましょう。
現金化までのスピードを確認するファクタリングは融資に比べると審査が早いため、スピーディに現金化ができることを理由に、ファクタリングを利用する人もいるでしょう。
一般的に2社間ファクタリングなら即日~3営業日。3社間なら1週間程度で現金化が可能です。あまり審査に時間がかかるファクタリング業者だと、肝心なタイミングで現金がないということになりかねません。
乗り換えるときは、審査や現金化までのスピードも要チェックです。
ファクタリング業者の対応に問題ないかをチェックする
電話や対面でファクタリング業者とやり取りがある場合、担当者の応対もチェックしておきましょう。重要な説明をしてくれなかったり、わからないことを質問しても誠実な回答が返ってこなかったりする場合は要注意です。
悪徳業者の可能性もあるため、怪しい点がある場合は利用をしないようにしましょう。安全に利用するためにも業者の信頼性は重要です。
ファクタリング業者の乗り換えを検討するタイミング
ファクタリングの乗り換えはどのようなときに検討するべきなのでしょうか?乗り換えを検討するべきタイミングを4つ紹介します。
いま取引しているファクタリング業者の対応が悪い
今取引しているファクタリング業者の対応が悪い場合は、乗りかけのタイミングです。連絡をしているのに返答がない、こちらの疑問に対して適切な回答が得られないなど、いま取引しているファクタリング業者に不満を感じているときは、乗り換えを検討してみましょう。
オフィスから遠い、審査で面談を必要としているにもかかわらず、出張対応していないなど、サービス内容に不満があるときも乗り換えを検討するタイミングと言えます。
審査時間が長い
ファクタリングの利用者は多くの場合、早い資金調達を望んでいるでしょう。しかし審査時間が長かったり、手続きが不便だったりしては肝心なときに資金がショートしてしまう可能性があります。
また2社間ファクタリングでリスクヘッジのために、債権譲渡登記を求めてくるファクタリング業者もありますが、債権譲渡登記をするには登記しなければならないため手続きに時間がかかります。
債権譲渡登記が必要、あるいは審査に時間がかかるファクタリング業者は、乗り換えを検討しましょう。
低い掛目が設定されている
ファクタリング業者の手数料にもよりますが、掛目が高いほうが、売掛債権を譲渡したとの受取額が多くなります。
今取引しているファクタリング業者の掛目が低いと感じたら、高い業者に乗り換えを検討しましょう。
手数料が高いと感じたとき
ファクタリングの手数料は、買取価格から差し引かれた金額が振り込まれます。手元のキャッシュフローに影響を与えるため、ファクタリング業者の手数料は大変重要です。
同じ売掛債権で相見積もりを取る行為は違法ではありません。今取引しているファクタリング業者にも相見積もりをとって、少しでも有利に現金化できる先を選ぶことをおすすめします。
ファクタリング業者を乗り換えるときの注意点
ここでは、ファクタリング業者を乗りかけるときの注意点を紹介します。
ファクタリングの乗り換えは二重譲渡とは異なります。二重譲渡は犯罪になるため、乗り換えとの違いを十分理解しておく必要があります。また乗り換えによって悪徳業者に出会う可能性もあるため、注意が必要です。
二重譲渡は絶対にやってはいけない
ファクタリングの二重譲渡とは、同じ売掛債権を異なるファクタリング業者に譲渡することです。例えば100万円の売掛債権を、A社に売却し100万円を調達。その後B社に、A社に売却したものと同じ売掛債権100万円を売却し、合計200万円を手に入れる方法です。
同じ売掛債権をもとに、複数のファクタリング業者に見積りを取ることは問題ありませんが、譲渡してしまうのは違法です。発覚すると詐欺罪や横領罪に問われることもあるため、絶対にやってはいけません。
ファクタリングの乗り換えは、まだどのファクタリング業者にも譲渡していない売掛債権を、これまでとは異なるファクタリング業者に買い取ってもらうことであり、二重譲渡とは異なります。
審査に悪影響を及ぼすことがある
ファクタリングの乗り換えは、審査で不利に働くことがあります。これは乗り換えで複数社を利用すると、何社もファクタリングを利用しなければならない状況にあると判断される可能性があるためです。
基本的にファクタリングはカードローンやクレジットカードのような信用情報機関がないため、乗り換えをしたことがファクタリング業者に知られることはありません。
ただし仮に何らかの経路で乗り換えを知られた場合、審査で不利に働く可能性があることは留意しておく必要があるでしょう。
悪質業者に注意する
ファクタリングは貸金業のように都道府県知事や財務局長の登録を受けなくても運営ができるため、悪質業者も多く存在します。乗り換えようとした結果、悪質業者に出会う可能性もあるため、十分注意が必要です。特に次のような特徴がある業者は、悪質業者の可能性が高いと言えます。
・ウィズリコース(償還請求権あり)のファクタリング契約を締結しようとする
・手数料が相場に比べて極端に高い
・業者の住所や連絡先が不明である
・契約書の控えをもらえない
債権譲渡登記が必要なファクタリング業者は避ける
債権譲渡登記とは、ファクタリングで売掛債権を譲渡した事実を、法務局に登記する手続きです。債権譲渡登記をすると、債権を譲渡した事実を第三者に主張できます。そのためファクタリング業者のなかには二重譲渡を回避する目的で、債権譲渡登記を求めてくる場合があります。
債権譲渡登記は法務局への手続きが必要になるぶん、審査に時間がかかり、登記の手数料もかかります。
また債権譲渡登記すると、ファクタリングを利用している事実が閲覧できる状況になるため、銀行融資を予定している場合などは、審査で不利になる可能性があります。
乗り換えは債権譲渡登記の必要がないファクタリング業者を選びましょう。
ファクタリングを乗り換えるときはバイオンがおすすめ
ファクタリングを乗り換えるときは、バイオンがおすすめです。バイオンはAIを活用した独自の審査で、最短即日審査、即日入金も可能です。2社間ファクタリングなので売掛先への通知や登記も必要ありません。
手数料も初期費用、月額費用が無料で、サービス利用料が一律10%と分かりやすい料金設定です。審査結果が出るまで手数料がわからないということがありません。
まとめ
ファクタリングでは、すでに利用している業者から乗り換えることも可能です。乗り換えにより、手数料やその他条件面で、より有利なファクタリング業者に出会える可能性があります。
ただし、同じ売掛債権を異なるファクタリング業者に譲渡する二重譲渡は犯罪行為に当たるため、絶対してはいけません。また悪徳業者も多いため、業者選びにはくれぐれもご注意ください。
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