「取引先が個人事業主でも、請求書をファクタリングに使えるのだろうか」と迷っていませんか。
売掛先が個人事業主でも、申込みを受け付けているファクタリングサービスはあります。ただし、「個人事業主が申し込めること」と「個人事業主宛ての請求書を買い取ってもらえること」は別です。
この記事では、売掛先が個人事業主の場合に確認したい利用条件や、準備する書類、申込み時の注意点を解説します。
売掛先が個人事業主でも申込みできるサービスはある
ファクタリングは、事業で発生した売掛金を売却し、通常の入金日より前に資金化する方法です。売却にあたっては手数料がかかります。金融庁の解説
売掛先が個人事業主だからといって、すべてのサービスで対象外になるわけではありません。例えば、バイオンは売掛先が個人の場合も申請を受け付けています。ただし、申請できることは審査通過を保証するものではありません。バイオン公式FAQ
利用を検討するときは、サービスの案内に「個人事業主対応」と書かれているかだけで判断せず、売掛先の条件まで確認しましょう。
「申込者が個人」と「売掛先が個人」の違い
ファクタリングでは、申込者と売掛先を分けて考える必要があります。
| 区分 | 意味 |
|---|---|
| 申込者 | 売掛金を持ち、ファクタリングを利用する事業者 |
| 売掛先 | 商品やサービスの代金を支払う取引先 |
例えば、Web制作会社が、個人事業主の飲食店からホームページ制作を受注したとします。制作代金の請求書をファクタリングに使う場合、申込者はWeb制作会社、売掛先は飲食店の個人事業主です。
この場合は、申込者が法人でも「売掛先が個人事業主の請求書」に対応するサービスを選ぶ必要があります。
一方、自分自身が個人事業主として利用できる会社を探している場合は、個人事業主向けファクタリングの比較記事も参考にしてください。
なお、この記事で扱うのは、事業上の商品販売やサービス提供によって生じた売掛金です。個人間で貸したお金なども同じ条件で利用できる、という意味ではありません。
申込み前に確認したい3つのポイント
1.売掛先が個人事業主でも対象になるか
まず、公式サイトやFAQで、売掛先の条件を確認しましょう。案内が見つからない場合は、「申込者ではなく、請求書の支払相手が個人事業主です」と伝えると、確認したい内容が明確になります。
その際は、請求金額、支払期日、取引内容も整理しておくとスムーズです。対象条件が分からないまま書類をそろえるより、先に確認することで手間を減らせます。
2.請求書と取引内容に食い違いがないか
請求書を準備するときは、次の内容を確認してください。
- 請求先の氏名や屋号
- 商品・サービスの内容と請求金額
- 請求日と支払期日
- 契約書や発注書などとの整合性
個人事業主との取引では、請求書には屋号、契約書には個人名が記載されていることもあります。同じ取引先だと説明できるよう、関連する書類を整理しておきましょう。
また、受注予定の段階や、代金・納品内容について相手と合意できていない場合は、通常の請求書と同じように扱えるとは限りません。現在の取引状況を正確に伝えて確認することが大切です。
3.手数料を引いた受取額が必要な金額に届くか
利用できるかどうかに加えて、実際に受け取れる金額も確認しましょう。
ファクタリングでは、請求金額の全額がそのまま入金されるわけではありません。手数料や振込手数料などを差し引いた金額で、予定している支払いに対応できるかを考える必要があります。
売掛金を前倒しで受け取る分、本来の入金日に使える資金も変わります。今回の支払いだけでなく、その後の資金繰りまで確認して利用額を決めましょう。
売掛先が個人事業主の場合に準備する書類
必要書類はサービスによって異なります。請求書に加えて、取引の経緯や入出金を確認できる資料を準備しておくと、追加の確認にも対応しやすくなります。
例えば、バイオンでは次の書類を案内しています。本人確認書類や決算書などは、ファクタリングを申し込む側のものです。
| 書類 | 準備する内容 |
|---|---|
| 本人確認書類 | 申込者の本人確認に必要な書類 |
| 請求書 | 買取りを申し込む売掛金の請求書 |
| 入出金明細 | 事業で使用している全口座の直近3か月分 |
| 決算書など | 直近の決算書。申込者が個人事業主の場合は確定申告書一式 |
| 取引を確認できる資料 | 発注書・注文書・契約書など。任意提出ですが、追加提出を求められる場合があります |
まだ初回の決算・確定申告を迎えていない場合、バイオンでは試算表の提出を案内しています。ただし、申告期限を過ぎても申告していない場合とは扱いが異なるため、該当する条件を確認してください。バイオン公式FAQ
過去に同じ売掛先から入金を受けている場合は、請求書と入金履歴の対応が分かるようにしておきましょう。取引先の屋号や振込名義が異なる場合も、関係を説明できると確認が進めやすくなります。
書類ごとの役割については、ファクタリングの必要書類を解説した記事でも紹介しています。実際に提出するものは、利用するサービスの最新案内に従ってください。
申込みできても利用できるとは限らない
売掛先が個人事業主でも申込みを受け付けるサービスであっても、請求書の内容や個別の審査によっては利用できない場合があります。
例えば、バイオンで対象となるのは支払期日前の請求書です。すでに支払期日を過ぎた請求書は申請できません。また、売掛先は日本国内に限られています。バイオン公式FAQ
請求書の記載だけでなく、現在の支払い状況も確認しましょう。金額について争いがある、入金が遅れているなどの事情がある場合は、その内容を伝えたうえで相談してください。
審査や書類の確認に時間がかかる可能性もあります。資金が必要な日が決まっている場合は、余裕を持って手続きを進めることが大切です。
売掛先が個人の場合もバイオンで申請可能
バイオンのAIファクタリングでは、売掛先が個人の場合も申請を受け付けています。
買取対象は5万円(税込)からで、サービス利用料は申請金額の10%、別途振込手数料500円がかかります。利用にあたっては審査があり、希望どおりの買取りを保証するものではありません。バイオン公式FAQ
「取引先が個人事業主だから対象外かもしれない」と迷っている方は、請求書の金額・支払期日と必要書類を確認したうえで、バイオンのAIファクタリングをご検討ください。
売掛先が個人事業主かどうかだけで判断せず、サービスの対象条件と実際の取引内容を照らし合わせることが、無理のない資金調達につながります。
※サービスの条件は2026年10月23日に確認した公式情報をもとにしています。申込み前に最新の案内をご確認ください。

