ファクタリングを利用する際、「金利は何%ですか」「手数料と金利は同じですか」と疑問に思う方は多いでしょう。
結論からいうと、一般的なファクタリングは借入ではなく、売掛金を買い取ってもらう取引です。そのため、通常は金利ではなく手数料を確認します。
ただし、手数料率だけを見て決めると、実際の受取額や契約条件を見落とすおそれがあります。
ファクタリングに金利はある?
一般的なファクタリングは、取引先に対する売掛金を期日前に売却し、買取代金を受け取る資金調達方法です。
借入ではないため、融資のように元金へ利息が付く仕組みとは異なります。利用者が負担する主な費用は、売掛金の買取額から差し引かれる手数料です。
ただし、「ファクタリング」と説明されていても、契約の実態が貸付けに近いケースには注意が必要です。契約書の名称だけで判断せず、内容を確認しましょう。
金利と手数料の違い
| 比較項目 | 借入 | ファクタリング |
|---|---|---|
| 基本の仕組み | お金を借りる | 売掛金を売却する |
| 主な費用 | 利息(金利) | 手数料 |
| 返済 | 借入金を返済する | 売掛金の買取代金を受け取る |
| 確認したい点 | 金利・返済額・返済期間 | 手数料・受取額・契約条件 |
ファクタリングでは、「何%の手数料か」だけでなく、最終的にいくら入金されるかを必ず確認することが大切です。
受取額はどう計算する?
受取額は、基本的に次の考え方で確認できます。
売掛金額 − 手数料 − 契約上のその他費用 = 実際の受取額
たとえば、30万円の売掛金を手数料10%で売却する場合、手数料は3万円です。ほかに費用が発生しなければ、受取額は27万円になります。
ただし、振込にかかる費用などが別途必要な場合もあります。申込み前に、見積り上の「手数料率」と「実際の入金予定額」の両方を確認しましょう。
手数料が変わる主な要因
手数料は一律ではなく、売掛金や取引状況によって異なります。主な確認項目は次のとおりです。
- 2社間・3社間のどちらで契約するか
- 売掛先の信用状況や取引実績
- 売掛金の支払期日までの期間
- 利用金額
- 継続利用か、初回利用か
2社間・3社間の違いを知りたい方は、こちらも参考にしてください。
→ 「2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い」
契約前に確認したい4つのポイント
1. 手数料以外の費用がないか
「手数料○%」だけで判断せず、別途かかる費用を含めた総額を確認します。
2. 実際の受取額はいくらか
資金繰りでは、手数料率よりも「いつ、いくら入金されるか」が重要です。見積りを確認し、必要な金額を確保できるか判断しましょう。
3. 売掛先が支払わなかった場合の扱い
売掛先の不払い時に、利用者が売掛金を買い戻す条件や、自分の資金で支払う条件がないかを確認してください。
4. 契約内容を十分に説明してもらえるか
契約内容や費用について質問しても説明があいまいな場合は、その場で契約を進めないことが大切です。
高額な手数料には注意する
資金調達を急ぐ場面でも、手数料が高すぎると、受け取れる金額が少なくなり、かえって資金繰りを圧迫することがあります。
また、給与を受け取る権利を対象とする「給与ファクタリング」は、事業者が保有する売掛金を対象とした通常のファクタリングとは異なります。利用しないようにしてください。
ファクタリング利用時の仕訳や手数料の経費処理については、こちらで確認できます。
→ 「ファクタリングを利用した場合の経理処理」
まとめ
一般的なファクタリングは借入ではないため、確認すべき費用は金利ではなく手数料です。
ただし、手数料率だけで比較せず、実際の受取額、別途費用、売掛先が支払わなかった場合の条件まで確認することが重要です。契約内容を理解したうえで、自社の資金繰りに合う方法を選びましょう。
資金調達について迷っている方は、バイオンへご相談ください。

