ファクタリングとは、売掛債権を売却して期日前に手数料を差し引いた金額を受け取るサービスのことです。ファクタリングは大きく2社間ファクタリングと3社間ファクタリングに分けられ、手数料や手続きの流れが異なります。
この記事では、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いやメリット・デメリット、利用がおすすめのケースを解説します。
2社間ファクタリングとは?3社間ファクタリングとの違い
2社間ファクタリングは、サービス利用者とファクタリング業者で行われる取引です。まずファクタリング業者に売掛債権を売却して買い取り代金を受け取ります。その後、売掛金が取引先から入金されたら、利用者はファクタリング業者に売掛金を支払うという流れです。
一方の3社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング業者・取引先で行われる取引です。利用者が買い取り代金を受け取るところまでは2社間ファクタリングと同じですが、3社間ファクタリングでは、ファクタリング業者が売掛金を直接、取引先に請求します。
2社間ファクタリングは、売掛金を利用者が回収したあと、利用者からファクタリング業者に売掛金が支払われない可能性があります。そのため、ファクタリング業者にとっては、2社間よりも3社間ファクタリングのほうがリスクが低い取引と言えるでしょう。
2社間ファクタリング4つのメリット
2社間ファクタリングのメリットは以下の4つです。
●最短即日で資金調達ができる
●取引先にファクタリングの利用を知られることがない
●信用力が低くても利用できる
●償還請求権がない
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
最短即日で資金調達ができる
2社間ファクタリングは3社間ファクタリングに比べて、手続きがスピーディに完了します。3社間ファクタリングは、取引先にファクタリング業者が請求をする旨の了承をもらい、承諾書を取り付けなければなりません。
一方の2社間ファクタリングは、取引先の了承を得る必要がないため、申し込みをして必要書類を提出すれば、すぐに審査が始まります。2社間ファクタリングのなかには、申し込みから買い取り代金の振り込みまでWeb完結できるものもあるため、最短即日、1~2時間程度で資金調達ができるサービスもあります。
Web完結のアンラインファクタリングについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
Web完結で申し込めるファクタリング業社5選|メリットや注意点も紹介
取引先にファクタリングの利用を知られることがない
2社間ファクタリングを利用しても、取引先に知られるケースはほとんどありません。
3社間ファクタリングは取引先の承諾が必要になるため、ファクタリングを利用していることが取引先に知られてしまいます。
ファクタリングは資金調達を前倒しするサービスのため、利用していることを知られると、取引先から資金繰りに苦しい会社と思われる可能性があります。場合によっては取引量を減らされたり、資金繰りが苦しいかもしれないといううわさが広まったりするかもしれません。
一方の2社間ファクタリングは、取引先に承諾を得る必要がないため、ファクタリングの利用を知られることはありません。
ただし、2社間ファクタリンでも債権譲渡登記をした場合は、取引先に知られる場合があります。債権譲渡登記とは、ファクタリング業者が債権者である事実を証明する手続きのことです。
2社間ファクタリングでは、利用者が1つの債権を複数の債権者に譲渡する二重譲渡のリスクがあります。仮に二重譲渡をされると、ファクタリング業者は資金が回収できなくなるかもしれません。
この二重譲渡を防止するために、「債権譲渡登記」を求める場合があります。しかし、債権譲渡登記をするとその内容が記録され、誰でも閲覧できる状況になります。取引先が債権譲渡登記の有無について確認するケースはまれですが、債権譲渡登記をした場合、取引先に知られるリスクがゼロではありません。
信用力が低くても利用できる
ファクタリングの審査では自身の信用よりも、売掛先の信用力が重視されます。そのためスタートアップや創業間もない企業、銀行から融資を断られた方などでも資金調達できる可能性があります。
償還請求権がない
償還請求権とは、利用者が取引先から売掛金を回収できなかったときに、ファクタリング業者が利用者に費用の返還を求める権利のことです。
2社間ファクタリングでは、原則として償還請求権がありません。
つまり取引先が仮に倒産して、売掛金が回収できない「貸し倒れリスク」は、ファクタリング業者が負うことになります。サービス利用者は貸し倒れリスクを負う必要がないため、安心してファクタリングを利用できるでしょう。
2社間ファクタリング2つのデメリット
2社間ファクタリングのデメリットは以下の2つです。
●手数料が高い
●3社間に比べて審査が厳しい
2社間ファクタリングはファクタリング業者にとってリスクが高い取引です。そのため、3社間に比べると手数料が高く設定されているケースが多く、審査も厳しい傾向があります。2社間ファクタリングを利用するときはでデメリットについても十分理解しておくことが大切です。
手数料が高い
2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングに比べて手数料が高いのがデメリットです。これは、2社間ファクタリングは償還請求権がないため、ファクタリング業者にとっては未回収リスクの高い取引であるからです。
ファクタリングは、売掛債権の買取代金から手数料を引いた金額が支払われるため、手数料が高いと、それだけ手元に振り込まれる金額が少なくなります。
3社間に比べて審査が厳しい
ファクタリング業者にとって、2社間ファクタリングは先に述べた二重譲渡の他、架空債権※のリスクがあります。それにもかかわらず、ファクタリング業者は売掛金の存在を、利用者からの提出書類を頼りに確認するしかありません。
このように2社間ファクタリングは、3社間のように売掛金の存在を利用者の取引先に確認できないため、審査が厳しくなっています。
しかし、銀行融資と比較すれば、2社間ファクタリングほうが利用しやすいでしょう。
※売掛債権を偽造するなどの手段で、ファクタリング業者から買取代金をだまし取ろうとする手口
2社間ファクタリングの利用がおすすめのケース
ここでは、2社間ファクタリングの利用がおすすめのケースについて解説します。
スピーディに資金調達をしたい
スピーディに資金調達をしたい場合は、2社間ファクタリングがおすすめです。2社間ファクタリングは、申し込みの際に取引先に承諾を得る工程がないため3社間に比べてスピーディに資金調達ができます。
最近ではAIを活用した審査など、効率的な手続きにより手数料も抑えた2社間ファクタリングも増えています。
仕事で忙しいのでWeb完結でファクタリング契約をしたい
2社間ファクタリングのなかには、申し込みから資金調達までの手続きがすべてインターネット上でできるWeb完結のものが増えています。
普段から忙しく仕事をしている事業主にとって、店頭や電話で申し込みを受け付けているファクタリング業者は営業時間や電話受付時間などに制約があり、利用しにくいでしょう。
Web完結できるファクタリング業者の多くは、24時間365日申し込みを受け付けているため、自身がゆっくり検討できる時間帯に申し込みができます。
なお3社間ファクタリングは取引先の承諾が必要になるため、Web完結はできません。
2社間ファクタリングの利用はバイオンがおすすめ
2社間ファクタリングを利用するなら、「バイオン」がおすすめです。バイオンはAIを活用した独自の審査を採用しており、申し込みから最短60分で買い取り代金が振り込まれます。
また、バイオンのファクタリングはWeb完結のため、店舗に訪問したり担当者と面談したりする必要もありません。買取価格5万円から利用できるため、法人だけでなく個人事業主にもおすすめです。
まとめ
2社間ファクタリングは、ファクタリング業者に申し込みをして必要書類を提出すれば審査が行われ、審査で問題なければすぐに買い取り代金が振り込まれます。
ファクタリング業社から見るとリスクが高いため、手数料は3社間ファクタリングに比べて割高な傾向がありますが、スピーディに資金調達したい方にはおすすめです。
また近年では、Web完結できるなど手続きが効率化され、2社間ファクタリングでも手数料が安いサービスが増えています。自社の状況を加味しながら、最適なファクタリングを活用しましょう。
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